世界が彩られたこの瞬間を、ずっとずっと忘れない



家まで送ってもらい、家に入ろうとすると


「じゃあ、おやすみ。もしまた泣きたいことあったら、いつでも連絡してくれていいから。夜中じゃなかったら駆けつける。夜中は電話越しで話聞くし」


と言われた。


一匹狼って言われているのに全くそんなことを感じさせないほど、思いやりのある人に思えた。


それから何度も野村くんを頼るようになった。


ほんとは毎日頼りたかったけど、さすがに迷惑だから決まった曜日、決まった時間帯に電話をかけるようにした。


そして野村くんが現代文の教科書を借りに来た日から始まった、一緒に過ごす時間。


そんな時間がとても楽しかった。


私の話なんかで傷ついたり、離れていくような人じゃない。


そう思ったんだ。