世界が彩られたこの瞬間を、ずっとずっと忘れない



いろいろ考えているうちに、チャイムが鳴ってはっとする。


もうすぐ18時になろうとしている時間だった。


教室に向かって鞄を取り、家に帰る。


家に帰ってもあの女の子のことが忘れられなかった。


今までこんなに人に興味を持ったことなんてないのに。


何で忘れられないんだろう。


すると部屋をノックする音が聞こえた。


きっと母さんだろう。



「何?」



「何?ってご飯できたよって言っているのに遼希(はるき)が返事しないから、寝てるのかなって思って」



「ごめん、考え事してた」



「あら、めずらしい。友達でもできたの?」



「いや。でも気になることがあった」



「そうなの?じゃあ、ご飯食べながらその話聞かせてちょうだい」



「わかった」