世界が彩られたこの瞬間を、ずっとずっと忘れない




「どうしたの?」



「現代文の教科書忘れたんだけど、橋本さん持ってる?」



「あ、うん。さっき現代文の授業だったの。ちょっと待ってて」



そう言うと橋本さんは席に戻って教科書を持ってきてくれた。



「はい。もう今日は授業ないから返すのはいつでもいいよ」



「ありがとう。じゃあまた返しに来る」



「分かった。またね」



橋本さんはニコッと笑ってまた戻っていった。


橋本さんが笑った瞬間、胸が高鳴った。


最近、泣いてるところしか見ていないせいか…?