世界が彩られたこの瞬間を、ずっとずっと忘れない




「本当に今日はありがとう」



「いや、俺は何もしてないから」



「ううん、傍にいてくれたじゃん。1人だったら逃げ出してた。今日みたいな日は絶対に来なかった。だから遼希にはすごい感謝してる」



「そんなに感謝されたら……照れるんだけど」



「えっ」



望愛が顔を上げようとするが、望愛の後頭部に手を当てて俺の胸に顔をうずめさせ、それを阻止する。



「恥ずかしいから見られたくないんだけど」



「み、見たい!」



「はぁ……じゃあいいよ」



そう言って抱きしめる力を緩める。


そして望愛の顔が上がった瞬間、