世界が彩られたこの瞬間を、ずっとずっと忘れない



【望愛Side】


遼希がリビングから出て行くところを、私はただ見ていた。


出る直前に、遼希は私の頭に手を置いてうなずいてきた。



『大丈夫、俺を信じろ』



そう言っている気がした。


リビングに入る前にも言ってくれたことを思い出す。


大丈夫、大丈夫。


私は1人じゃない、私には遼希がいる。


さっきもトイレに行ったのに、またトイレに行くのは何か考えがあるに違いない。


そう自分に言い聞かせた。