「「ご……ご…ごめんなしゃい。」」

鼻を押さえつつ私はぶつかった相手に声にならない声で謝罪して頭をさげた。



「こっちこそ…ごめんね。 怪我なかったかな??」


何気ない一言だけど…甘い天使の美声が降り注ぎ私はおそるおそる顔をあげると……そこには陽だまりのような優しい笑顔をむける男子高校生が目を細めて私のことを心配そうにみおろしていた……その彼に私は周りの景色なんて見えなくなるほど…フォーリンラブ。

恋の矢は突然私の胸をえぐいくらいつきぬけてなおも心臓のドキドキという音を活性化させる。


「だ、大丈夫です!! 体だけは丈夫なんで!!」