ON AIR〈オン エアー〉



「そーなんです。なので…これで失礼します。」


ほわ〜んとした心地のよい気分で先輩との再会に…酔いしれている状況を見切った未毬ちゃんは先輩の言葉に頷いて私の腕を引っ張り退散しようとした。


「じゃあ…会場まで案内するよー。誰か案内役がいた方が…ギリギリで会場に入りやすいでしょ?」


「はい!!よろしくお願いします。」


キラキラと癒し系の優しい笑みを振りかざす先輩が先導役をかってくれたその親切な対応に…
更に心を揺さぶられ…て隣で更に「まるで…手におえないわ…重症…。」といいながら身体を支えられて先輩のあとに続き会場へとむかった。