「あ…。」 並んでいると、有井くんが何かを 見つけたようです… 「どうかしましたか?」 「あー。うん。例の幼馴染み。 久しぶりに見たなーって思ってさ。」 「挨拶程度に声をかけたらどうですか?」 「いや…。 気まずいまま会わなくなっちゃったしな…」 時間が解決してくれることだって あると思うのですが… 「すぐに仲直り出来るといいですね。」 「そーだな!」 あまりに素っ気ない返事。 本当に何も思っていなかったと悟られずには いられなかった。 私も恋だの愛だのを育んだことは ないですけど。