風になれ




「うっわ、さすがにやべーぜ」




それから2ヶ月後、






俺らは全国大会に来ていた。









隣で声を上げるのは東。

こいつはダントツの1位、そして6000点越えで
下手すれば全国大会優勝を狙えるところまで来ていた。




そして
月見里と瀬戸がともにワンツーフィニッシュで全国決め、
リレーは県優勝を果たし、
一走から

華月
つばめ

泰来

で走ることになった。



合計7人、




そして


涼々。







この8人とはじめちゃんでこの会場に来た。








会場には予想しいたより遥かに多い




人、


人、


人。






ちょっとでもはぐれたら即迷子決定だ。



トラックは、俺は初めて走るブルータータンだ。

普通のトラックよりも記録が出やすいらしい。







さいこーじゃねーかよ。






珍しく気分が………



「お前、今日機嫌いいなぁ〜!」

「悪いかよ、全国だぞ!?」





上がってる。





それよりも、俺が気になるのは………





「ってか、はじめちゃん、プログラム」






陣地についた瞬間、アップのことよりも自分の走るレーンが気になって仕方がなかった。





「あー、あるぞ、よく確認しとけよ。」





はじめちゃんが俺に向かって投げたプログラムに全員がよってたかってきた。






「ちょ!待って!」





とられそうになったぎりぎりのところでプログラムを開いた。




ちょうど5000mのページが開け、俺は唖然とした。