君の世界から恋が消えた日

「あっありがとう!
口に髪が掛かってたの取ってくれて
なんかかゆいと思ってたんだよね!!」

こっこれでどうかな..?
我ながら厳しい言い訳だったが
どうやら騙されてくれたようだ

「なーんだ水樹君やっぱり優しいな〜」
「ね〜、私もわざとやってみようかな、羨ましい!」

女の子達はホッとした表情で
またお喋りを始めた

ふーっと気づかれないように深く息を吐く
陽の記憶は学習面や生活面の所作はすぐに思い出したが経験としての記憶はまだほとんど思い出せていない

コミュケーションは初心者であり
乙女心の機微を察する事の心労は
初めての経験だった