君の世界から恋が消えた日

「まさか..私に気づいているのかな」


恋人なのに病室に一度も来なかったし
それにお母さんは口止めしてたみたいだし...

もしかしたら訳ありなのかも知れない
しかし私にとっては家族以外の知り合いと話せる貴重な機会なのだ

経験としての記憶を失ってる陽は
不便な事が多い、コミュケーションおいて特にそれを強く感じている
家族と話すうちに家族の記憶を少しだけ思い出す事はあったが友人関係や恋人関係の記憶は皆無に等しい

だから陽は何としてでも記憶を取り戻したかったのだ

その希望も虚しく
駅まで来ると帰宅ラッシュと重なってしまい駅内は人混みで金髪の彼を見失ってしまった