水樹君が一歩前に出ると 窓から差した陽が彼を照らし その美しく僅かに濡れた深い翡翠の瞳を黄金に変えたのである アレキサンドライトという光が伴うと色が変わる宝石があるがまさに目に移った光景は それを思わせる 神秘的で恐ろしいほどに美しかった 「夕...何だか水樹君の瞳の色と合ってるね」 私の口から思わずその言葉が溢れた 水樹君は少し目を細めて 挑戦的に微笑む 「どうして?」