喪主は親父がやっていた。 おばあちゃんには兄と妹がいたが、2人とも昔に亡くなっている。 じいちゃんは親父が生まれてすぐに戦争に行き、そのまま帰らぬ人となったらしい。 葬式にはおばあちゃんの妹の夫、つまり義理の弟が来ていた。 微笑むおばあちゃんの遺影をぼーっと眺め、手を合わせ、なにかボソボソと呟いていた。 何て言っていたか当然分からなかったが、おばあちゃんは本当に優しくて誰に対しても自分の家族同然に接していた。 「・・・・・・りがとう」 微かにその言葉だけが聞き取れた。