二度目の夏、君に。 修整中




そっちからいきなり終わりにしないで。






そんなの私にとって幸せじゃないのに。






先のことなんて考えなくていいから私を側にいさせてよ。





「星哉、私嫌だよ」





「向日葵、俺も嫌だよ。だけどさ」





間近にある目の奥は凛々しかった。






「あんな経験しても、勘違いされても今度は反論出来る奴になれ」






「せ、いや」


涙って、なんで枯れないんだろう。





こうやって、流れてくれるんだろう。




星哉に関することで、何回泣いた?






「俺みたいに、弱くなるな」






どうして?





弱くなんかない。





その選択こそ強いということなのに。





「だから、俺から離れろ」





はがされた体。




「離れられないよ……」





ずっとずっと知りたかった。






あなたが何を想っているのか。





それがやっと分かったのに。







それが、私と同じ答えだったのに。





ここで易々と下がれるわけないじゃん。






だって、これからじゃないの?





こんな風に、やっとなれたんだから。





いつもいつも願ってたことが叶ったら、人って強くなるんだよ。





「向日葵」




星哉が何かいう前に私は、笑って聞き返す。






「ぶっちゃけ、一年や二年、一人で過ごせないでしょ」






「はは、それもそうか」






乾いた笑い声に私も顔を見合わせて笑ったけれど。





何故だろう?



その時の星哉は。







冷たい自嘲を浮かべていたんだ。