二度目の夏、君に。 修整中





「……もしかして、武田君送らせちゃった?」






「遅いから、危ないし」







「じゃあ、お言葉に甘えて……武田君」






「ん?」






「なんでそんなに、イケメンなのに彼女無しなの?」




「どストレート……」






「ごめんね、でも何回も告白されてるでしょ?」






全部、断ってるの?





結構前から、気になってたの。






「全部、断ってる」 






「なんで? そういうのに興味がない?」







「好きな人、いるからかな?」







「うわあっ、素敵! その子、めちゃくちゃ大切にされてるんだね! いやいや、ますますイケメンじゃん」





隣で武田君は真っ赤っか。







「それ、以上……誉めないで」






「その子は……どうなの?」


彼氏、いるのかいないのか。





「彼氏、いるんだよね」





「その子?」






「そうそう。諦められなくて」





「叶うと、いいね」




「ありがとう」




家まで送ってくれた武田君にお礼を言えば、またにっこりと笑ってくれる。







いや……イケメンだな。





……星哉が一番だけど。





自分で言ってて恥ずかしい。




その子ももったいないなあ。