二度目の夏、君に。 修整中



慌てて話題を変える。
自分のモテるモテないの話は好きじゃない。




「星哉、長生きできる確率高いってお医者さんが言ってた」
    


「本当?」




目の前の笑顔がもっと嬉しそうに目尻を下げた。
そんな嬉しそうな顔、俺の前で見せないでよ。





胸がいたい。
この顔を見ると、こうさせられない自分に
苛立つ。






あいつしか、見てなさすぎて困るよ。
他なんて、なんとも思ってないんだろ?






「ああ、まぁ荷物をまとめてもう来れないらしいけどな」





「やっぱり、そうなんだ……」







今度は、あからさまに目に見えて沈んだ。
俺って性格悪いよな。
あいつのせいで苦しんでる萩本さんを見れば
安心してしまう。






この顔を、ただの友達として眺めているには
もう、疲れた。