そして学園祭当日。



にぎやかで、うるさいほど騒いでる午前中。


私たちのクラスも、負けないくらい騒いでいた。



「はぁ...この服ほんと恥ずかしいんだけど」


「ほんとだね、でも、みんな着てるからそこまで恥ずかしくないでしょ?」


「無理。恥ずかしい。」



スカートのヒラヒラした所をずっとおさえてるけど、その行動が恥ずかしいと思うけどな......



「お、おい。朝日奈......」


「......何?」


「...悪かった!!」



急に話しかけてきたと思ったら、謝り出したクラスの男子一同。


え??


「ちょ、なんで謝るの??」


「昨日のこと、朝日奈にひどい事言って...」


「俺達も反省してんだよ...」




あ、反省してるんだ
だから、みんなで謝りに...


でも、私より



「姫崎さんに謝ってきてあげて?私より傷ついてるよ、きっと」


「あ、あぁ。わかった。」



男子達は、イケメンの男の子に話しかけられている姫崎さんの元へ行った。


「ほんっと、朱理って優しいよね。つくづく思うよ。」


「そんなことないよ。私はむしろ、凛月の方が優しいと思うけどな」


「どこが...そんなことより、午後から、朱理休みでしょ?上村と、回ってこれば?」


「あぁ...いや、今日はいいかな...」


「回ってきなさい」


「......はい。」




凛月の冷たい視線に負けて返事をしてしまった...!?


でも...確かにこのままじゃダメだよね...

気まずいけど...頑張んなきゃ



そう決意した午前中だった。