それから、次の日、凛月はいつも通りに話しかけてきたし、何も無かったように笑ってたから、私も、何も無かったように、笑ってた。



嘘を話すことなく。








それが、私の二年前の話


もう一つの嘘。



未だに言えてない嘘。



私は二度も嘘をついた。



大切な...大切な親友に



「どうしたの?朱理、ボーッとして」


「えっ?ううん!何でもないよ?」


「そ?あ、そういえばさ、今日の放課後、遊ばない?」


「いいよ!どこで遊ぼっか?」


「んー...カフェとかどう?」


「いいよ〜!!じゃ、学園祭の準備、早く終わらせよ!」


「だね」




この時の私は、まだ知らなかった。



“カフェ”


で、またあんなことが起きるなんて