現在私は何処に居るのだろうか。友人である西村曰く貧血で倒れていたそうだ。
あれは夢だったのか。
「もしもあなたの大切な友人が人を殺しているところを見たら冷静さを取り戻せますか?」
私には彼女が居る。もう付き合って3年が経つのだろうか。3年はまだ早いのかとも思ったのだが、早く行動を移す程損することはないと何時も自身でも心の中に入れていたので、決意したのである。
結婚まで後5日。カウントダウンが遂に終盤を迎える。
胸の鼓動がだんだん早くなっていく。
「ドクン、ドクン、ドクン」
私の心は落ち着きが無くなっているのだろうか。
体までそわそわして仕方がない。