イケメン王子に惚れられました。




「あーあー。そっかーそっかぁー。
じゃあ俺はお望み通り帰ろうかなぁ!」


そういってくるっと背を向けて歩き出すだいきくん。



………って、まってまって!?


「だいきくん!まって!!!」


「なに?」


「あと半分手伝って………??」



私がそういうとだいきくんはくるっと振り向いて、


「手伝って "ください" だろ?笑」



そう言ってニヤッと笑った。



ううぅーー…………。


だいきくんイジワルだ。


いや、イジワルどころじゃない!

ドSだっ!!!!


けどっ……あと半分は私だけだとすぐ終わんない………っっ



「………て、手伝って…ください。」


うぅー、、なんか悔しい!!!


だけど対照的に私の反応に満足したのか、だいきくんはふっと笑って


「よくできました。笑」



そう言いながら私の頭をぽんっとすると、さっきの冷たさの犯人のミルクティーを"差し入れ"と言って私にくれてだいきくんは作業を始めた。