「友達って、どうなったら友達なんだろうな。下の名前で呼んでみる?」 え……。 言われたことをすぐに理解できなくて、目をぱちくりさせる私に、五十嵐くんは私の耳元でこう囁いた。 「友達になってくれてありがと。これからもよろしく、はる」 ……あ、だめだコレ。しぬ。 致死量の幸福により興奮で今度こそホントにぶっ倒れて、五十嵐くんにおんぶしてもらって保健室に行ったらしいというのを聞いたのは、一時間後に目覚めた後だった。