「…………?」
なんだったんだろう。
五十嵐くんの知り合い?
私が知らない間に、隣のクラスまで交流の範囲を広げていたのだろうか。
でもなんだか、さっきの態度は友好的なものというよりは……ちょっと嘲笑が含まれていたような。
そう考えてしまうのは、最近五十嵐くんとのことで周りからとやかく言われることが多すぎて、敏感になっているせいだろうか。
長々と閉会の挨拶をする校長先生の話を聞きながらうーんと考えていると、ふいに一般・保護者席のテントに目がいった。
地味な色彩が多いうちの学校で、五十嵐くんみたいに目立つ明るい色彩の集団。
制服を着崩した彼らの中心には、ムッとした顔でこちらを見つめる女の子の姿があった。
黄に近い茶髪を高い位置でひとつに結んで、印象的なピンク色の口紅をひいた彼女。
奈々未ちゃんが、こちら……ううん、賞状を受け取る五十嵐くんを納得がいかないという目つきで見つめていた。



