第一位も発表された後、「“各クラスの代表者は前に出てきてください”」と司会が言うと、少しざわざわし始める。
競技部門なら大体、実行委員が前に出るのがお決まりなんだけど、垂れ幕とクラス旗の場合はそれにいちばん貢献した人が前に出る場合が多い。
デザインした人とか、指揮をとってた中心人物とか。
ってなると、私のクラスは……。
「まあ、ここはフツ―に五十嵐だろ?」
そんな男子の声が、前に出ていた私の耳にもしっかりと届いた。
それまで我関せずといった様子で欠伸をしていた五十嵐くんは、その言葉を聞いてパッと表情を変えた。
「……え。は?」
「そうだよねー。どう考えても五十嵐だよ!」
「五十嵐くんがいたから完成したんだし」
「……いや別に俺は、」
「はい決定~。前出て、前」
みんなが笑って、戸惑う五十嵐くんの背中を押している。
五十嵐くんがクラスを代表することに、誰も異を唱える様子はない。



