その赤い髪も、端正な顔立ちもスタイルも、他とは違う雰囲気も。
こうやって他の生徒と同じように過ごしていたら、どうしたって彼は見つかってしまうんだ。
好奇心旺盛な女の子たちや男の子たち、模範から外れたことを嫌う生徒会や先生にも。
一等星のように輝き、花のように流麗で、狼のように力強い。
他と違う色を持った唯一無二の存在。だから目を引くし、いい意味でも悪い意味でも注目される。
そんな君のために、私ができることはなんだろう?
五十嵐くんは、私の知らないところで苦い思いをしていた。
それで今日みたいなことが起きて、私がまた嫌な思いをするかもしれないって考えて。
だからあのとき、『はるは俺といない方がいい』なんて言ったんだ。自分のことより、彼の近くにいる私のことを心配してくれた。
私はたまたま、この学校でいちばん最初に彼を見つけただけ。
『委員長』という隠れ蓑にすがって、彼を助けた気になっていただけなのに。



