謎は流しておしまい~迷探偵とやめたい助手~(仮)


どんなにお金が無くても
職が無くても
米が底をついても

陽は昇り
陽は沈む
さらばスバルよ。

「米がなければ、チンするご飯を買えばいいのよ」by母
どこの家でも
アントワネット様はひとり居る。

思った通り
退職金は出なかった。

妹とも連絡とれず

能天気な親に泣きつくしかないのか。
お母さんは能天気だけど
空手の達人なるお父さんが問題。
私の師匠で鬼なのでメチャ怖い。
田舎に帰れと言うだろう。

秋の夕暮れ時
枯葉がカサカサと足元を通り過ぎる。
この枯葉がお金だったらいいのに……って、考える私は重症だ。

ハローワークの帰り道
背中を丸めて家に帰ろうと思っていたら


修羅場発見。

黒いコートの男がチャラ系の男に絡まれてる。

誰もが見て見ぬふり
だよねー。
中に入って
何をされるかわかんないもん。

もう少し行ったら交番あるから
早く通り過ぎて
一応教えてあげよう。

私は逃げるようにその横を通り抜けようとすると

バシッって
チャラ系の男が黒い男にパンチを食らわせた。

あらら
手を出しちゃいけません。