「いや無理です無理です。やめてやめて!」
「奴らが一回戦終わって出てきた頃、今度は『ダクドリオがそこに居る』とか言えば大丈夫」
「いやそれ違う」
「ダクドリオじゃダメ?じゃ、コダックとか?」
「そこじゃなくて」
「そうか、彼らは一回戦じゃなくて二回戦とか?いや大丈夫、昼を利用してるからそんなにデキないはず」
「ちがーう」
「そうだね。人それぞれのスピードがある、彼はもしかしたらボルト並みに早い……」
「いや本当にいい加減にしろっ!」
思わず私は手を出して
畑山さんを突き飛ばしソファにまた沈めた。
会話が通じない。



