「はあっ、はあ...いい加減懲りたか?」
「ったく、暴れやがって...」
疲れて床に座り込んだ。
「......」
倒れた大河から返事は無い。
ビクンビクンと痙攣して口からはヨダレが出ている。
柚がポツリと言った。
「......死んだ、か」
こら、勝手に殺すな。
「ここまでしておけば晴にセクハラまがいのことはしないだろうな...」
「ふん。セクハラ教師のくせに」
「だ・れ・が・だ!!」
肩を掴もうとしたらその手をガシッと掴まれた。
「お・ま・え・だ」
キッと俺を睨む柚。
ムカムカムカ〜!!
「上等だよ!!!マジでてめぇは黙らせてやる!!」
「暴力はやめろ馬鹿者!!」
「お前も今まで散々暴力奮ってきたろ!!」
「俺のは正しい暴力だ!!」
「暴力って認めてるじゃねぇか!!」
柚ともみくちゃになり床に倒れ込んだ。
お互いの襟を掴んでいるこの格好は、まるで柔道の試合のようだ。


