晴を...くすぐっただけ?
「......本当か?」
「もし嘘だったらお前のあれを...」
「ほんとほんと!!超マジっす!!なんなら晴ちゃんに聞いてよ!!だからフォーク置いてください!!」
ちょっと前に学校でふざけてくすぐったことがあっただけだ、と大河は半泣きで続けた。
ふむ。
ここまで必死なら、恐らく本当だな。
...まあ本当だとしても許せるかどうかは別の話だ。
俺はフォークを棚に戻した。
「......しかし、だな」
「...ああ」
「えっ?なに?」
「「お前の犯した罪は重い」」
ゆらり...
「...え?2人ともなに...?や、ちょ、こっち来ないで...」
「お前には晴と同じ苦しみを味わわせてやろう」
「柚、そっち押さえとけよ」
「指図するな」
「ちょっ...!?やめ...!」
「くっくっく...」
「はははは...」
「嫌っ......あっ......あああああああ!!」
そして俺たちは五分間。
大河をくすぐり続けたのだった。


