「ちなみに晴ちゃんね、お米炊いておいてね〜だってさ」
「...分かった」
しょんぼりしながら台所に向かった俺を見て、大河が面白そうに笑った。
「マジで見た目に反して超意外っすね先生!!なんかウケる〜!」
「ウケねぇよ...」
「見た目はイケメンなのに〜。もったいないなぁ〜〜」
調子に乗った大河は笑いながら続けた。
「じゃあもしかしてあれすか?晴ちゃんの敏感なところとかも知らない系すか??」
......は?
「いや〜どんまいっすね〜!弱いところ突くとあんなに可愛い声出すのに...ゴフッ!!」
大河が膝から崩れ落ちた。
俺より早く柚が、大河の腹に拳を食らわしたようだった。
「それはどういう意味だ。五秒以内に説明しろ」
「ちょっ!ちょちょちょ!!え!?めっちゃ怖い!!」
「早く言え」
俺も加わり大河の肩をガシッと掴んだ。
「いやいやいや!!怒りすぎっしょ!!ごめんなさいほんと!!!」
「どういう意味かと聞いている。早くしろ」
「答えようによっちゃあ...」
食器棚からフォークを取り出した。
「...これでお前のあれをあーして、夕飯のおかずにしてやるよ」
「なんか意味分かんないけど意味分かる!!怖い!!」
俺たちに怯えた大河は口を開いた。
「く、くすぐっただけだよ!!それで、晴ちゃんは脇が弱くて...その反応が可愛かったってだけ!!」


