「正直、焦ってたんすよ!和泉さんすげーイケメンだからやばいかも〜って!!」
「意味分からん」
「翠ちゃんイケメン好きだし、取られたら勝ち目ないじゃないすか!」
へ...?
ああ、そういうことか。
「翠のことが好きなのか」
そう言うと照れる鳴川。
「一年くらい片想い中で...仲良くなったのもつい最近なんすよ」
「そうなのか...長いな」
すると柚が驚きながら言った。
「そうだったのか...!全然気付かなかった」
どうやら柚は晴に関係無い人には疎いらしい。
「しかしお前、花恋さんの連絡先を聞いていたじゃないか」
「いや〜、そうすれば翠ちゃんが少しは気にしてくれるかな?と思って...」
すると鳴川はハッ!と口をおさえた。
「って、すみません和泉さん!!お姉さんのことそういう風に言って...!」
「全然いいよ。つかあいつも最近色々あったみたいで癒しがほしい〜って言ってたから、癒してやってくれ」
「了解っす!!」
ビシッと敬礼をした鳴川。
...本当に憎めないやつだな。
というか柚に比べれば、ずっとずっと可愛い奴だ。


