「お姉さんなんですか!?全然気付かなかったです!」
私以外のみんなもびっくりしたみたいだった。
「そうなんすか!めっちゃ美人っすよね!!」
「えー、全然似てな〜い!」
「この男の姉とは思えないな」
「口々にうるせぇよお前ら!!」
「うふふ。みんなありがとう。実の姉よ」
なんだぁ...。
お姉さんだったのか。
ほっとした。
この数日のどんよりとした気持ちが一瞬で晴れた。
......ていうことは、私ってやっぱり...。
「仕事が久々にオフで、和泉にしばらく会ってなかったから会いに来たの!ついでに新しい服も買ってもらおうと思って」
「それは聞いてねぇぞ」
「てへ」
「かわいくねーんだよ。だいたいお前もうさんじゅ...いででででで!!」
「「「あはははは」」」
テーブルの下で先生の足を踏んだみたいだった。
ケラケラ笑う私たち。
それから色々世間話をして、私たちは店を出た。


