「もういい?僕は勉学に励むよ。」
「凜南は寝るー。」
二人とも階段を上がって行った。
もう…自分勝手だなあと思いつつ私も部屋へ移動した。
改めて部屋を見てみると、なんとも大きな部屋。
入って左に白いベッド
真ん中には円型の白いカーペット、透明な机に
白いテレビ、白の棚、などの白い家具の数々…
要するに白に統一された部屋で、お金持ちな子を想像させるような高貴な部屋でかつ、シンプルという。
私好みの部屋だ。
ふぅ、とベッドに腰をおろし天井を見上げる。
これから…1ヶ月。
ここで生活していくんだね
不安。
今日1日で一気に景色が変わるなんて。
でもこれもこれで、楽しいのかな。
ピロん...♪*゚
ピロん...♪*゚
どこからか通知音が。
そうだ、スマホだ、
ポケットから出す
お母さんからかな??
あっ、友達のミホだ。。
« ねえ、聞いて欲しいことあるの!もう、大変っ!»
と、送信。
他にも、仲良くしてる子に同じ文章を送った。
とにかく聞いてほしい!この状況を!!
いち早く返ってきたのは、ミホだった。
« どうしたん?»
と、。
« 実はさ、1ヶ月違う家に住むことになったんよ。他校のふたりと一緒に
不安やわ〜»
すぐに既読がつき、
« え?!!え?え?どんなや笑
なにがあったんほんま。その他校生って男?»
« ううん、男女1人ずつ»
とまあ、このように全ての状況を説明。
« え笑笑普通に楽しそう!!いいなあ〜»
と、脳天気な答えが。
案外そういうものなのかな、楽しむ系??
ん〜、と悩んでいると
隣の部屋から大音量で音楽が流れてきた。
うるさ!!!
音量でかすぎでしょ~!!
凜南ちゃん〜!!!!!
電話をしているのか、ギャハハハハ!!ほんとそれなー!という声。
ちょっと〜…やめてよ〜!
ガチャ ドンドンドン
外から音が。
歩くんが凜南ちゃんに言いに行ったのか??
私も気になり、少し扉を開けて覗く。
「うるさいから静かにしろよ。」
歩くんはキレ口調で睨んでいる。
凜南ちゃんも負けずに睨む。
「はあ???意味わかんね」
「だから、やめろって言ってんだよ」
「無理。」
「なぜ?俺の邪魔になってることわかってんの?」
お、俺?!
歩くん、キャラ変わってるんじゃ…
「」


