わ…っ!
入った瞬間、天井が高く広い玄関が出迎えた。
光が差し込み、キラキラと壁が光っていた。
靴が、2足。
ギャルと白檀高の靴みたいだ。
その横に、並べて中へと入った。
玄関前にある、ドアを開けると
大きな空間が奥へと広々としていた。
手前にはキッチン、その真ん中に大きな机、奥にはソファに棚に、テレビに。
それは1点一点、新品そうであった。
そう思うのは、匂いだ。
ホームセンターのあの匂い。
好きでも嫌いでもないこの匂いを吸いながら歩くと
ギャルはソファーにどん、と座ってスマホを触っていた。
白檀高の人は、真ん中の机にあるイスに腰掛けて本を読んでいるようだ。


