本当に、白檀高の人は無感情みたい。
少し恐怖を感じた。
これから1ヶ月、私は…あの二人と暮らすの?
全く想像ができない。
「…お母さん、私どうしたら?」
「行きなさい…我慢するのよ。 」
強めに言われた言葉。
母は、もう諦めた様子だった。
…なによ、お母さんまで。
私なんかもういいのかな。
少し、イラッとした。
玄関へと向かうのに、
その小さな怒りで十分だった。
「じゃあ、また一ヶ月後に…お母さん。」
バイバイ、と塾にでも行く気軽さのように手を振った。
母も、振り替えす。
なんだか複雑な表情な母を見て、ドアを開き中へと入った。


