最初は相槌も打たずに聞いていた話は、俺からも話題を振るようになっていた。

まあ、割合でいえばあいつが8割、俺が2割って感じなんだけど。


連絡先なんてまともに入っていなかった俺の携帯に、’’代永美晴’’が追加されていた。

返事しないと言っても、俺の連絡先見て嬉しそうにしてるのを見ると、なんともこそばゆい。


向こうが名前で呼べと言ってきたから、美晴って呼んだら、顔を真っ赤にしていた。

それがなんとも面白くて呼び続けていたら、いつの間にか定着していた。


信用って、しようと思ってするもんじゃない。
ふとした時、この人が隣にいたら安心する、そう思ったときに気づく。

それを美晴から教わった。



…それは、恋愛も同じなんだろうか。
俺にとっては初めてのこの感情の意味を、美晴なら教えてくれると、そう思っていた。






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長くなりそうなので、ここで一旦切ります。
うちの大学は卒業式まだらしいのでセーフ!←


H.29.3.15