「俺が読み終わったら、いくらでも感想聞くから。」

「早見くんの感想も聞かせてください。」

「ん。」


こうして少しずつ、図書室だけではありますが、話すようになりました。

本を介して、共通の趣味を通しての友達は初めてで、それが嬉しくて。


それがいつからか、別の感情を含むようになりました。





それを昨日、ついに打ち明けたわけですが。

なんというか、教室では全く話さないので、まだ都合のいい夢なんじゃないかと疑っています。


でも、もしかしたら夢じゃないのかも。
その変化は、ホームルーム後に起こりました。

ぼうっとしている私の机の前を早見くんが通りました。


それは、一瞬のこと。

目が、あったような気がして。
でも気のせいかと目を伏せると、キレイに折り畳まれたルーズリーフが。


ふわりと、高鳴り。
開いたメッセージをみて、期待が募ります。

どうか、夢で終わりませんように。





密やかに、甘やかに
("放課後、図書室で")




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はい、突発的に無計画です。←
読み方は「ひそやかに、あまやかに」
です!
安定のキャラぶれの予感漂ってますが、続きます。(無謀)



H29.2.28