これは、とあるクラスの男女の話。



「野崎。なぜ俺はモテないと思う?」

「変態と言われるまでに無駄にこだわりあるからでしょ。」

「さらっと的確に突いてきたな」


「イメージでいうと飲み会で無駄に張り切る鍋奉行気質」

やれ具を入れる順番はああだ、食べる順番はこうだって、周りにうざがられるタイプだ。


「分かりやすいねありがとう傷つく」

「そのわりに興味ないことは全く触れようとしないよね、神田って。」

「まさかの追い討ち」


「ていうかなんで急にモテたいの?」

本当に気分屋だし、普段から女子と会話してるところとかほとんど見ないのに。



「…俺イケメンじゃん?」

「もうすでに聞きたくなくなってきた」

「だけどどうして靡かないのかなーと思いまして。」


「はあ。」

聞く気も失せたのだけど。




「だって目の前にこんなイケメンいるんだよ?ちょっとドキッとしたりしないわけ?」

「は?」


思考停止。


「にぶちんめ。」

人差し指でコツンとおでこを突かれる。
だけど、力加減が優しくて。

ほっぺが、熱くなった。

「っいだっ、ちょっとなんでこのタイミングでデコピンしてくるの!?」

「、だって、神田が」


照れ隠しは、お互い様だ。





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こういう男女いいですよね。
高校時代にこういうの経験したかった…


(H28.11.10)