「成宮に卵焼きあげるなんて、一言も言ってないんだけど!」
「うん。でも美味しそうだったから」
絶対に反省してないな。
この淡々とした表情は…。
「恋音ごめんね…卵焼き無くなっちゃったから、から揚げでいい?」
「いいよ!私は全然!気にしないでねっ」
笑顔で、そう言ってくれる優しい恋音に私はホッとする。
…ったく。
成宮のせいで、卵焼き無くなっちゃったじゃんか。
「んまかった。ご馳走様ー」
「あっ!ま…逃げるなぁー!成宮!!」
教室から出て行った成宮。
「ほんと逃げ足だけは早いんだから…」
呆れちゃうわ。
「仲いいね…美咲ちゃんと成宮くんって」
「えー?どこが?」
「んー…全部かな!えへへ」
どこか、ぎこちない返事をしながら笑った。
…変な恋音。



