「俺が差すよ傘。背に合わせるの大変だろうし」 「んふふっ、相合傘だね~!」 傘を差している成宮の腕に、自分の腕を絡みつける紅愛ちゃん。 あんな堂々と身体を密着させられるのは、成宮の彼女だから。 彼女だから、成宮の特別だから… 隣に並んで相合傘しながら帰れる。 遠くから、それを見つめる私って… ただ虚しくて悲しい…それだけの人。