「あー…完全にレシートが奥で詰まっちゃってる感じね」
どんなに、力づくで引っ張り出してみても破れる気配が全くゼロ。
きっと機会が中で、からまっちゃってるのね。
「このレジ、特別にスーパーから借りた物みたいで…」
「問題ないと思う!ただ中でトラブルが起きただけで、見た限り本体は壊れて無さそうだし」
何かあった時のためにとロッカーの上に、予備していたレジ用紙を白い箱から取り出し、レジスターを開けて新しい用紙をセット。
すると、通常通りに出てくるレシート。
「よし戻った」
「わぁー!天音さんすごい…慣れてるの?」
「慣れてはないけど、お母さんがパート行けなくなった時とかに少しだけレジ打ちやったことあって」
それが今。
たまたま活かせたってだけかな。
いやぁー、にしても可愛い女の子に褒められるって。
こんなにも気持ちが良いことなのね。
本当、成宮と大違い。
成宮に『天音さん、すごい〜』なんて言われても。
嬉しくないし、ただ鬱陶しいだけだもの。



