そういえば、頼まれていたコップを届けていないことに気づいた私は、慌てて教室に帰る。
すると恋音が気づいて、ふわりと柔らかに微笑んだ。
「あっ!美咲ちゃん、コップありがとうっ」
「ごめんねー…もうちょっと早く運ぶつもりだったんだけど…」
成宮と別れてから、水道で何度も何度も顔を洗った。
汚れた醜い気持ちも何もかも全て…
洗い流したくて。
「ううん、美咲ちゃんも忙しいのに引き受けてくれたんだもん!これ以上、ワガママは言えないよ~」
「恋音……」
あぁ…その天使みたいな笑顔に、心がすごく救われて私の口元まで緩んでしまう。
もう、私の彼女は恋音しか居ないっ!



