なんだ。私が知らないだけで、彼女いたんだ。 へぇ……そっか。 聞いたのは私なのに、何をこんなにもショックがっているんだろう。 「もしかして、さっき話してた黒髪の女の子?」 「え…何で知ってるの?」 ハンカチで首元を拭いていた成宮が手の動きを止めて、驚いたように目をパチクリさせた。 やっと目…合わせてくれた。 嫌でも知ってるわよ。 クラス中が、一斉に注目して騒いでたんだから。 それにあんな美少女が、うちの校内なんか歩いてたら目立つわ。