もう私だけではクラスをまとめるのは難しい、先生が来るまで待つしか…ない。
そう、諦めかけた時だった…
突然後ろに引く椅子の音が教室中に響き渡り、音のする方へ皆が一斉に注目をする。
さっきまで笑い声で賑わってたはずの教室が、一気に静まり返る現在(いま)。
私は何が何だか分からないまま、みんなの視線へと視界を移した。
「裁縫得意な子いるー?男子とかも大歓迎だよ」
さっきまでずっとスマホをいじっていた成宮が、いつの間にか席から立ち上がると、こちらに向かってどんどん歩いてくるのだ。
な、なんで…?
なんで急に……協力してくれるのよ。
調子が狂っちゃうじゃない…。



