黒猫の香音(前編)

とっさに割り込んだのは香音、ではなく雫の方だった。




「ウチの『彼氏』今日に限って凄く悪酔いしちゃったみたいなんですよぉ。


だからこの店長さんと一緒に止めるの手伝って貰ってたんです、もぅ嫌になっちゃうわ~…



それがまさかこんな警察沙汰になるなんて…

本っっっ当にすいませんでした!!!」



そうやって雫は猿芝居をしながら謝る。



「なのでしばらくお酒は控えさせます。


私からもよーーーーく言っときますね!」




美女にそう言われ、警察は少し満更でも無い様な顔をして了承した。



「わ、分かりました。

でもあまり無茶はなさらないで下さいね。」



その間に雫が香音に向かって悪戯っぽくウィンクする。



香音はこれで一安心と思い、胸を撫で下ろした。