黒猫の香音(前編)

「…姐さん。」


香音がいつもの顔に戻る。


「有難う御座います、後すいません。


こんな怖い思いさせちゃって…」




申し訳無さそうに香音が言うと、雫は黙ってそのはだけた胸をジッと見ると軽く手で払い除けた。




「ひゃぁあ!!!!∑



な、何するんですかっっ‼/////」



流石の香音も動揺を隠せず只々赤面する。


そして雫はその様子の女店主の上からコートを掛けてあげた。



「いつまでそんなはしたない格好してんのよ!


その格好で言われても説得力無いわよ。」




雫にそう言われ香音は漸く肩の力が抜け、思わず苦笑した。