航聖の一言が胸に刺さる。
「…そんなに嫌なら出て行っても良いけど…」
「またその話か。
本当に嫌ならとっくに出してるだろーが。」
「だって…働いてないじゃん、私。」
そう言って馨はその場にへたり込む。
何言ってんだよ、と航聖は答えた。
「働いてないから何なんだ。
専業主婦だって立派な仕事だ。
働いていない劣等感だとか子供を常に見とかなきゃいけないプレッシャーというのは少なからずある。
だからと言って悲観的になる事は無い。
俺に出来ない事を馨はしてるのだから、その分自信を持てば良い。」
「でも、料理は航聖が作った方が美味しいし、航聖と遊んだ方が陽も楽しそうだし…」
馨はふてくされたままだ。
「嫁に勝る料理なんて無いよ。
その内陽が大きくなれば何だかんだで母さんの飯が食べたいて言う様になるさ。
確かに一緒に遊ぶのは俺が一つ上手かもしれないけど、結局離れる時に泣き付いたり寝る時に寄って来るのは『母親』だからな。」
その言葉で馨は顔を上げ、航聖と向き合う。
「思い返せば…俺は母乳を与える事が出来なければ陽が病気になって夜な夜な泣いている時に看病もロクに出来なかった。
いや、本当に頭が上がらないもんだ、『母親』って。
誰からも評価はされないかもしれないけどもう少しすれば陽から言ってくる時が来るさ、『有難う』、てな。」
そう言われ情緒不安定の馨はボロボロ涙をこぼした。
「…そんなに嫌なら出て行っても良いけど…」
「またその話か。
本当に嫌ならとっくに出してるだろーが。」
「だって…働いてないじゃん、私。」
そう言って馨はその場にへたり込む。
何言ってんだよ、と航聖は答えた。
「働いてないから何なんだ。
専業主婦だって立派な仕事だ。
働いていない劣等感だとか子供を常に見とかなきゃいけないプレッシャーというのは少なからずある。
だからと言って悲観的になる事は無い。
俺に出来ない事を馨はしてるのだから、その分自信を持てば良い。」
「でも、料理は航聖が作った方が美味しいし、航聖と遊んだ方が陽も楽しそうだし…」
馨はふてくされたままだ。
「嫁に勝る料理なんて無いよ。
その内陽が大きくなれば何だかんだで母さんの飯が食べたいて言う様になるさ。
確かに一緒に遊ぶのは俺が一つ上手かもしれないけど、結局離れる時に泣き付いたり寝る時に寄って来るのは『母親』だからな。」
その言葉で馨は顔を上げ、航聖と向き合う。
「思い返せば…俺は母乳を与える事が出来なければ陽が病気になって夜な夜な泣いている時に看病もロクに出来なかった。
いや、本当に頭が上がらないもんだ、『母親』って。
誰からも評価はされないかもしれないけどもう少しすれば陽から言ってくる時が来るさ、『有難う』、てな。」
そう言われ情緒不安定の馨はボロボロ涙をこぼした。

