「明日、お腹痛くなりそうだから行けれないかも」 「…怖いんだ」 「いや、怖くはないけど」 藤くんに弱みを握られたくない! と、思っていてももう遅い。 「へー、怖いんだ」と、繰り返し言いながらこっちを見る藤くんとなんとか目を合わせないようにしたけどバレちゃっただろうか。 「大丈夫なの?ガチな話で」 「うん。大丈夫」 本物が出るわけじゃないし、クラスの子だからそんなにクオリティーも高くないはずだから、多分大丈夫。