「あんたはバカ?」

「…だ、だってっ!」

「柊真くんのこと考えて、響先輩がせっかく教えてくれたのにテスト出来なかったなんてバカすぎでしょ」

放課後、家に真っすぐ帰らずに、学校から少し歩いた場所にあるファーストフードのお店で愛子に説教されています。



テストが返却されてその答案に仰天した。


テスト中全く集中できなくて、愛子の言う通り小林先輩に教えてもらったのに点数は散々だ。


ちなみに愛子は小林先輩の事を知っていて

『なんであんたばっかりイケメンに勉強教えてもらえるのよ!』

って怒られたのは先日の話。


「あれから柊真くんとは話してないの?」

「話せれるわけないじゃん……」

元々クラスでも話してないのに、あんなこと言った手前自分から話しかけるなんて絶対無理。


「とりあえず謝りなよ。じゃないと、ずっとこのままだよ?」

ポテトを食べながら愛子が話すせいで、真面目な話なのに真剣さが半減される。


まぁ、いいんだけど……。