「明日って日曜日だよ?」
「知ってる。どうせ暇でしょ?」
…失礼だね!
まぁ、暇なんですけどね!予定なんかありませんよっ!
「藤くんも暇人じゃん!予定ないんだから」
「奢ってもらうためにあけてた」
「…本当は遊んでくれる人が居なかったんでしょ?」
言った後に激しく後悔した。
藤くんの周りにはいつも女の子がいるんだった。その子達に毎日誘われてらしい。
だけど、藤くんはその誘いにのったことは1度もないという。
これは全部、愛子情報だから本当に藤くんが全ての誘いを断ってるかどうかは分からないけど、多分断っているだろう。
「女の子と行ったら奢ってもらえるんじゃないの?」
「あれ、女じゃなかったっけ?」
わたしを指差して藤くんは言う。
「わたしじゃない女の子のこと」
私の言いたいことくらい、頭のいい藤くんなら分かってくれると思ってたのに。

