だって、わたしは“迷子にならないため”っていう理由があって、彼の服の袖を握っている。 わたしと藤くんがこの二人のように手を繋げる日は来るのかな。 さっきまで、喜んでいたのが嘘みたい。 人は欲張りになっちゃうんだね。 藤くんと手を繋ぎたいって思っちゃうなんて……。 そんなこと出来るわけもないのに願ってしまう。 「イチゴ味?」 色々考えていたら、自分たちの番になってしまっていた。